湯河原町で唯一の養鶏場「三恵園」で放し飼いの鶏が産む、青い卵。

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30年ぶりに誕生した養鶏場

フルッソラボのある湯河原町で唯一の養鶏場「三恵園」。

冷涼な風が流れる山間部に位置しており、鶏を「放し飼い」で飼育しているという、少しユニークな養鶏場です。

湯河原町に新しい養鶏場ができたのはなんと30年ぶりで、現在でもここだけだそうです。


新しい可能性を求めて

 

 オーナーのご実家はもともと湯河原町で農家を営んでおり、オーナー自身は東京で生活されている中、ご両親の体調不良から農業を相続するため、湯河原町へ戻ってくることに。

しかし、いまさら他の農家と同じようなもの作っても…という考えから、町の歴史を徹底的に調べてみると、この町には30年前から養鶏場がないことに気が付き、農業ではなく養鶏場を始めることに決めたそうです。

その後オーナーはすぐに養鶏の勉強を始めるため、学習先である静岡、東京、湯河原を毎週往来するという多忙な日々を2年間も送られたそうです。

地元に見守られて

無事に養鶏家としての勉強を終えたオーナーは、すぐに場所の準備を始めます。当初は実家の農地を再利用できればと考えましたが、段々畑の形状では養鶏に向かず、平地にするには膨大なコストがかかるため、養鶏用に新しい土地を購入して、手作りでこの養鶏場を作り上げていったそうです。

また、オーナーは東京住まいだったこともあり、それまで近隣の農家さんたちとは特に親しく接していたわけではなかったそうですが、みんながその噂を聞きつけて、当初から応援してくれたおかげで今の姿があると仰っていました。

オーナーのお話をお伺いしている間にも、「鶏のエサもってきたよ」と余った野菜を持参する農家の方や、「おいてくからね」と端材などを持参する方が訪れてきて、良好な関係を築いていらっしゃることを垣間見ることができました。

おいしさの追求

「とにかく餌にはこだわってるから、私より良いもの食べてるよ」と笑うオーナーは、人工的な飼料ではなく、人間と同じ食べ物を鶏たちに与えています。

また、エサの配合ひとつとっても創意工夫を絶やさず、「餌を変えたら14日くらいで卵に反映されるから味を見て、よくなければ餌を数グラム単位で調整したりして、細かく記録していくのよ」と言います。

そこまで手がけては、少し面倒じゃないですか?と聞くと、食い気味に「たのしい!」と答えるオーナーはとても愛情深く鶏たちに接しておられて、この仕事が本当に好きなんだなと感じます。

平飼いを超えた放し飼い

卵を産む鶏は、カゴに入れられて管理されるケージ飼いが一般的ですが、三恵園では鶏が自由に歩き回れる放し飼いの方法で育てています。

放し飼いは、鶏が自然に近い環境でストレスを感じることなく育つことができるため、アニマルウェルフェア(動物福祉)の観点からも注目されている飼育方法のひとつです。

また、放し飼いで育った鶏の卵は栄養素がより豊富に含まれており、免疫力や健康維持にも役立つといわれています。

三恵園の鶏たちは、湯河原町の美しい自然に囲まれた、太陽がたっぷりと注ぐ広大な敷地を自由に駆け回り、砂遊びをしながら、新鮮な空気と環境の中でストレスなく育っています。

湯河原で唯一の養鶏場ということだけではなく、この稀有な放し飼いを実践していることも大きな特徴です。

青い卵と、世界一美味しい卵

三恵園では「アローカナ」と「ホシノブラック」という品種を飼育しており、青い卵としても有名なアローカナの卵は、中身も普通のものより薄い色ながら、味は力強く濃厚です。

ホシノブラックの卵は、お出汁の風味があるというオーナーの言葉通り、そのまま食しても味付けをしているかのような味わいでした。

卵の販売を始めてからまだ半年程とのことですが、東京の高級レストランや、湯河原町の高級旅館などから、すでに多くの注文があると言います。

現在、三恵園では350羽ほどの鶏がいるそうですが、世界一美味しい卵を産む鶏と言われる「ネラ」を、新たに250羽ほど迎え入れるそうです。

ひよこから育てて、卵を出荷できるようになるのは当分先ということでしたので、オーナーのこだわりが結実するその日を、また楽しみに待ちたいと思っています。

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